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大阪医療技術学園専門学校の学生グループ
「第16回キャンパスベンチャーグランプリ大阪」優秀賞を受賞

関西企業の経営者の方々が見守る中、「第16回キャンパスベンチャーグランプリ大阪」の優秀賞を受賞する大阪医療技術学園専門学校チーム代表の西岡利子さん

学生による新事業の提案コンテスト「第16回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)大阪」(北おおさか信用金庫、日刊工業新聞社共催)のテクノロジー部門優秀賞に大阪医療技術学園専門学校の西岡利子さんら東洋医療技術教員養成学科の7名が選ばれました。表彰式と発表会が1月20日(火)、ANAクラウンプラザホテル大阪で行なわれ、チーム代表の西岡さんが北おおさか信用金庫の土手基史理事長から表彰状と盾、副賞を贈られました。(関連インタビュー記事はこちら

 授賞したのは、西岡さんをはじめ、江見木綿子さん、大辻早紀さん、田中昌平さん、矢田部雄史さん、山上安司さん、山口修平さんの7人。いずれも同校の鍼灸師学科などを卒業し、鍼灸師の国家資格を取得し、同専門学校の教員養成学科(2年制)で学んでいます。

優秀賞を受賞した西岡さん

チームが授賞したプランは「低出力半導体レーザー鍼灸(しんきゅう)針システムの開発および鍼灸臨床の実用性」。西岡さんらは、鍼灸の医療現場で現在、外皮からのレーザー照射は行なわれているものの、筋肉の奥にある結合組織に直接レーザーによる刺激を加えることができていない点に着目。注射針を改良して中心部の空洞部分から低出力レーザーを通過照射させ、直接、筋肉の深いところの緊張を治療する鍼灸システムの開発を考えました。

開発のアイデアは、教員養成学科の授業中に、鍼灸医療の改善について議論をしている中から生まれました。さっそくメンバーは指導教官の奈良上眞学科長らのアドバイスを受けながら、奈良先端科学技術大学院大学のベンチャー企業とレーザー鍼灸針の開発に乗り出すと共に、レーザー鍼灸針の有用性や将来の市場予測も加えて、ビジネスとしてより実現可能なプランに仕上げ、同コンテストに応募しました。

同コンテストには、奈良先端科学技術大学院大学や京都大学、大阪大学、同志社大学、関西学院大学、大阪電気通信大学など関西の大学院や大学、専門学校など32校から119件の応募がありました。うち審査の結果、最優秀賞2件、優秀賞2件、特別賞4件、奨励賞、佳作、努力賞各3件など計17件が入選し、この日の表彰式に招かれました。

「優秀プラン発表会」で低出力半導体レーザー鍼灸針システムの開発に関するビジネスプランをプレゼンする西岡さん

表彰式のあと、入選17案件のうち、最優秀賞、優秀賞、特別賞の上位8案件の「優秀プラン発表会」が行なわれ、大阪産業人クラブに所属する大勢の経営者や企業幹部の方々、受賞関係者らが注目するなか、大阪医療技術学園専門学校の西岡さんが、堂々と明快な解説を施しながら、プレゼンテーションを行い、大きな拍手を浴びました。

審査委員長の南努氏(元大阪府立産業技術総合研究所所長)からは選考経緯の説明があり、同校教員養成学科のチームのビジネス案について、「半導体レーザーと鍼灸を組み合わせることによって、新たな治療法の開発が可能になるという点で高い評価を得た」との話がありました。

この日授業のために会場に来られなかったメンバーを代表して、表彰状、盾、副賞20万円の目録を受け取った西岡さんは「何か賞がとれればいいなと思っていましたが、まさか優秀賞をいただけるとは思っていませんでした。ぜひ実現化できればと思います」と目を輝かせていました。

また、西岡さんの表彰式に同行していた奈良学科長は「これが実用化できれば、安定したデーターが採れるようになり、EBM(根拠に基づく医療)を実証する治療体系に大きく貢献できることになります」と教え子たちの活躍に目を細めていました。

  • 西岡さんの優秀賞受賞などを伝える表彰式当日(1月20日付)の日刊工業新聞

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