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高校運動部 メディカル&マネージャー講習会を開催! 大阪医療福祉専門学校 メディカルトレーナー部の学生が実技指導を行いました

テーピング指導をするメディカルトレーナー部の学生たち

テーピング指導をするメディカルトレーナー部の学生たち

大阪医療福祉専門学校は3月20日(月)、大阪市淀川区の本校で「高校運動部メディカル&マネージャー講習会」を開催しました。理学療法士学科メディカルトレーナーコース(夜間部・4年制)の専任講師、菊地淳先生がアスリートのための栄養摂取とカロリーの需給を中心に講義。部活動のメディカルトレーナー部の学生らがテーピングの実技指導をしました。参加者のほとんどがマネージャーの女子。学んだ内容を選手や指導者と共有するため真剣な表情で受講していました。講習会は大阪府教育委員会の後援を頂いて実施しました。

今回参加したのは、京阪神地区の高校の硬式野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部に所属するマネージャーら約40人。ポストコロナ時代の成長期アスリートの体力増進とコンディショニング、けがの予防をテーマに開催しました。

アスリートの食事の基本形は? 貧血予防のための栄養摂取は?

前半は「栄養摂取とリカバリー」をテーマに講義。菊地先生が試合で最高のパフォーマンスを発揮する食事について、欠食をしない、好き嫌いしない、練習・試合時間に合わせた食事と内容をチームで考え実行することなどを中心に説明。身体の活動レベルに応じた1日の必要エネルギー量を男子と女子に分けて示しました。そのうえで、アスリートの食事の基本形、エネルギーの消費量と摂取量のバランス調整による体重コントロールについて言及しました。

  • アスリートの食事の基本形

    アスリートの食事の基本形

  • 骨粗鬆症予防のための栄養素

    骨粗鬆症予防のための栄養素

  • カルシウムの取り方

    カルシウムの取り方

女子アスリートの場合、過度な減量や間違った減量により月経が無くなり、骨粗鬆症につながることがあります。この予防のために必要な栄養素について、カルシウムは牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品を取ることを強調。カルシウムの吸収・骨への沈着に必要なビタミンDはサケ、ウナギ、サンマなどの魚類やきのこ類で、同様に必要なビタミンKは野菜や納豆で摂取するよう指導しました。また貧血予防のためには鉄が多い食品と、ビタミンCが多く含まれる食品を組み合わせて食べることが重要だと語りました。

さらに不足しがちなエネルギーやビタミン、ミネラル類を補給するための補食の大切さ、スポーツドリンクで塩分摂取をすることの重要性についても、詳しく解説していました。

医学的知識が不足している学校運動部の状況打開に向けて

講習会の後半はテーピングの実技です。参加した生徒たちが数人ずつのグループに分かれて行いました。足首の捻挫を予防するためのテーピングや、シンスプリント(足のすねの内側にある脛骨に痛みが生じる症状)の予防、アキレス腱の保護、ジャンパー膝(過度の運動による慢性的な膝の障害)の予防のためのテーピングの方法などについて、メディカルトレーナー部の学生たちが丁寧に指導していました。

  • 部活動の必須アイテムを説明する菊地先生

    部活動の必須アイテムを説明する菊地先生

  • お手本を示すメディカルトレーナー部の学生

    お手本を示すメディカルトレーナー部の学生

  • 学生にテーピングを施す運動部のマネージャー

    学生にテーピングを施す運動部のマネージャー

  • 菊地先生も直接、指導しました

    菊地先生も直接、指導しました

学校スポーツでは、多くの部活動が指導者のマンパワーの不足により、医学的知識が取り入れられておらず、簡単に防ぐことができる骨や関節の疾患、女子アスリート特有の婦人科症状が後を絶たない状況と言われています。

菊地先生は「日本は医学の先進国ですが、このような中学・高校の運動部の状況は、スポーツ医学後進国と揶揄されても仕方がありません。このことは、2年前の東京パラリンピックで理学療法士としてアスリートを支えてきた経験から、とくに実感します。われわれ医療専門職がこの状況を打開し、将来ある若者の体力増進・健康増進につとめなければならないと思います」と話していました。

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