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『新たな時代の到来、力強く踏み出そう、君の未来へ』 大阪滋慶学園「就職フェア2021@新大阪キャンパス」を開催! 大勢の学生が参加しました

万全の感染対策のもと、密集を避けて行われた就職フェア2021

万全の感染対策のもと、密集を避けて行われた就職フェア2021

医療や福祉、健康分野の専門学校を運営する学校法人・大阪滋慶学園の「就職フェア2021@新大阪キャンパス」が7月10日(土)、大阪市淀川区の新大阪駅前にある大阪保健福祉専門学校など3校の特設会場で開かれました。新型コロナウイルス禍の就職支援の一環として、学生たちに様々な医療機関や福祉施設などの話を直接聞いて理解してもらい、早期内定につなげようというイベントです。今年のテーマは、『新たな時代の到来、力強く踏み出そう、君の未来へ』。万全の感染対策のもと、大阪滋慶学園が運営する学校のうち、大阪府内の専門学校5校の学生約1000人が参加しました。

万全の感染対策のなか、事業所や学生は入れ替え制で参加

今回で17回目となる就職フェアは、コロナ禍の中、密集した状態を避けるため昨年に続き大阪城ホールでの大規模開催を自粛。大阪保健福祉専門学校と大阪ハイテクノロジー専門学校大阪医療福祉専門学校の3校の特設会場での実施となりました。医療法人や福祉法人、企業などの参加は、関西を中心に246の事業所にのぼり、東京都や神奈川県、名古屋市、徳島県などに本部を置く事業所もありました。

大阪滋慶学園は、滋慶医療科学大学滋慶学園高等学校、岡山、鳥取、島根の専門学校を含め、西日本で計14校を運営しています。今回は会場となった3校に加え、大阪医療技術学園専門学校大阪医療看護専門学校の計5校の学生に、対象を絞りました。

密集を避けるための対策として、事業所のブースは3部制にしてそれぞれ2時間ずつで入れ替わるように調整。各時間帯をさらに4回に分け、最高6人の学生が20分ずつ(交代時間10分)で説明を受けることができるようにしました。学生には事前に職種や事業所などの希望を聞いたうえで、誰が何時にどのブースに行くかを決め、密な状態が生まれないようにシステマティックに行われました。

  • 新大阪駅前にある3つの専門学校を会場に開催

    新大阪駅前にある3つの専門学校を会場に開催

  • 密にならないように配置。扇風機も設置しました

    密にならないように配置。扇風機も設置しました

こうした運営方法のほか、マスク着用の徹底や各校舎の玄関でのサーモグラフィーカメラによる体温チェックを行いました。さらに、会場の各教室や校舎玄関での消毒剤の設置や各ブースのパーテーションの設置、エレベーターの使用制限など、万全の感染対策をとりました。学生の交代や各ブースの入れ替えのたびに、会場担当の教職員が机や椅子、パーテーションなどの消毒を徹底していました。

早期就職内定の実現や産学連携の強化を進めるために

『新たな時代の到来、力強く踏み出そう、君の未来へ』と銘打った今回のフェアでは、次のように目的を設定しました。

①早期の就職内定の実現
②学生のキャリア形成支援の一環
③業界との連携強化(業界が求める人材の紹介)
④就職活動支援の機会提供による社会貢献
⑤コロナ禍でも就職支援活動を行える学校グループであることをアピールする場

テーマにある『新たな時代の到来…』というのは、コロナ禍を経験して社会状況が大きく変わってきたことはもちろんですが、学生たちには1つの職種・国家資格のそれぞれの責務を果たしたうえで、社会のニーズに合わせていろんな方面に目を向け活躍してほしい、という願いを込めています。

  • パーテーションを挟んで事業者の説明を聞く学生

    パーテーションを挟んで事業者の説明を聞く学生

  • 落ち着いた雰囲気で話したり、聞いたりできました

    落ち着いた雰囲気で話したり、聞いたりできました

今回のフェアの実行委員長をつとめた大阪保健福祉専門学校のキャリアセンター長、吉﨑歌葉子先生は「チーム医療、多職種連携が求められる今だからこそ、一歩踏み出して他の職種の理解や、それにもとづく連携も必要になると思います。就職フェアではコロナ禍による制限の中で、できるだけ色んな話を聞ける機会にしたいと準備しました」と話していました。

「悲しい経験した女性たちに寄り添える産婦人科の看護師に」 看護学科2年

就職フェアに参加した大阪医療看護専門学校(大阪府豊中市) 看護学科(3年制)の2年、萩原流音(るね)さん(19)は、産婦人科の看護師になりたいという希望を持っています。高校2年生のとき、悲しみの中で出産をする女性たちを取材した深澤友紀さんのノンフィクション『産声のない天使たち』を読み、妊婦さんがみんな幸せだとは限らない新生児集中治療室の実態を知ったことがきっかけでした。

「もちろん祝福される出産が普通なのですが、赤ちゃんが死産だった妊婦さんとか、色んな事情で流産をした女性がいるのも現実です。同じ女性として、そういう女性たちに寄り添える看護師になりたいし、助産師になりたいという夢もあります。就職フェアで4つの病院の説明を受けましたが、京都府内のある病院の場合は看護部長さんがとても明るく好感が持てました。助産師への思いを伝えると、『看護師として入職しても、その後キャリアアップをして、助産師の資格を取る道もありますよ』と、心強い言葉を頂きました」

萩原さんは高校生のとき、看護学部のある大学や、他の専門学校のオープンキャンパスにも参加しましたが、大阪医療看護専門学校は先生と学生の“距離が近い”と感じ、早々と進学先を決めたそうです。毎朝5時に起きて、片道2時間かけて学校に通っているという萩原さん。「平日は3時間、土日は6時間、勉強をしています。必ず夢を叶えたいと思います」と話していました。

  • 産婦人科の看護師になりたいという萩原さん

    産婦人科の看護師になりたいという萩原さん

  • 臨床工学技士をめざす金井さん

    臨床工学技士をめざす金井さん

「コロナ禍で、病院の人の話が直接聞けるのは有り難い」 臨床工学技士科3年

また大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科(3年制)の3年生、金井冴斗さん(20)は3つの病院のブースを回った後、「学校の授業だけではわからない手術の機材などの話が聞けてよかったです。コロナ禍にあって、病院の方々の声が直接聞ける機会をつくってくださり、本当に感謝しています。病院見学を断られたことも多くあっただけに、有り難いことです」とワクワクした様子で語りました。

高校時代、災害レスキューロボットの開発に携わりたいと、一時期考えていたそうです。ところが2年生の就職説明会で、大阪ハイテクの臨床工学技士の方の話を聞いたことで、「医療機器のスペシャリストとなって、人の命を救う医療に貢献したい」と思うようになりました。

来年3月の臨床工学技士の国家試験に向けて準備を進めている金井さんは、「将来は臨床工学技士のなかでも人工心肺やペースメーカーに習熟した技士を目指したいですね。そしてどんな要望も断らず、患者さんに寄り添える技士になりたいと思います」と話していました。

「バランスよく学生が割り振られ、しっかり話を聞いてもらえた」 医療法人

就職フェアでは、各事業所や学校、学生が一体となって取り組んでいる様子がうかがえ、卒業生が説明に参加しているブースもありました。大阪市内のある医療法人のブースでは、患者の人工透析などを担当する臨床工学科で活躍をしている大阪ハイテクの卒業生が、後輩たちにわかりやすく説明をしていました。

今回の就職フェアについて、参加した医療機関や福祉施設などから「大阪城ホールの大きな会場で行うフェアも有意義ですが、どうしてもガヤガヤします。今回は落ち着いた雰囲気の中で説明ができました」、「バランスよく学生が割り振られており、短時間の中でしっかり話を聞いてもらえました」、「福祉施設の事業を継続したり、発展させたりしていくうえで人材の確保は要です。これをきっかけに1人でも興味・関心を持っていただきたいと思います」といった声が聞かれました。

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