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滋慶医療科学大学が新大阪駅前に誕生!“いのちのエンジニア”としての使命感を胸に第1期生の入学式が行われました

滋慶医療科学大学設置の意義について語る浮舟総長

滋慶医療科学大学設置の意義について語る浮舟総長

急速に技術革新が進む医療現場に対応し、より高度で幅広い知識と技術を身につけた臨床工学技士を養成する滋慶医療科学大学が、大阪市淀川区宮原のJR/地下鉄新大阪駅前に誕生しました。30年以上にわたり、臨床工学技士育成のパイオニアとして役割を果たしてきた姉妹校、大阪ハイテクノロジー専門学校のノウハウや業界との信頼関係をベースに、滋慶学園グループ初の医療系大学として学校法人大阪滋慶学園が開設。4月4日(日)には第1期生を迎え、ホテル大阪ガーデンパレスで入学式が行われました。

大学は医療科学部・臨床工学科の1学科でスタート。式典は国歌を静かに聴く国歌清聴で始まり、新入生全員の名前を読み上げた後、千原國宏学長が訓辞を述べました。

千原学長は、「医療工学の分野では加速度的に技術革新が進み、ロボット技術による手術や治療、AIによる画像認識技術を応用した医療診断システムなど、すでに変革が始まっています」と指摘。こうした社会情勢の変化や現場のニーズに応えるため、大阪滋慶学園が大阪ハイテクノロジー専門学校の実績を踏まえて、大学を設立した経緯について説明しました。

「グローバルな医療の発展に貢献してくれると信じます」 千原國宏学長

学生の心構えとして、千原学長は「皆さんは基礎学力を備え、本学にふさわしい学生として入学されました。今日からは医療機器にかんする知識や技術を身につけ、高度化・複雑化がすすんだ現代のチーム医療を支える医療機器のスペシャリスト“いのちのエンジニア”を目指してください」と強調しました。

  • 訓辞を述べる千原学長

    訓辞を述べる千原学長

  • “いのちのエンジニア”を目指すよう熱く語りました

    “いのちのエンジニア”を目指すよう熱く語りました

大学の学びについて、①臨床工学技士の国家試験受験資格を得るための学び、②医療機器メーカーなどでの実践的な学び、③情報処理工学やデータサイエンスなど関連分野の学び、④臨床工学の知識や現場経験が豊富な教授陣を通じての学び、の4つの特徴について説明。さらに「大学ではアクティブで粘り強い努力で知識を深める必要があります」と語り、『読書百遍 義自ら見る(どくしょひゃっぺん ぎおのずからあらわる)』という諺を紹介。「繰り返し読むうちに、自然と内容が理解できるという意味です。良い書物、先生の紹介する本を熟読することが大切です」と諭しました。

そして「大阪は緒方洪庵が開いた適塾を通じて、福沢諭吉をはじめ日本の発展に貢献した先覚者たちを輩出した学問の都です。その由緒ある地で“いのちの尊厳”を理解し、豊かな人間性・倫理性を備えた〝いのちのエンジニア〟を目指すことには意義深いものがあります。滋慶学園グループの教育理念である、高い専門性と職業実践能力、豊かな人間性、そして国際社会に通用する能力の3つを目標に学び、グローバルな医療の発展に貢献してくれる日がくると信じています」と祝辞を述べました。

「コロナ禍で注目された医療機器のスペシャリストとして期待」 浮舟邦彦総長

大阪滋慶学園の理事長でもある浮舟邦彦総長は学校法人と滋慶学園グループの全教職員を代表して祝辞を述べ、1976年にはじまるグループの歴史と実績を紹介。そのうえで「大阪滋慶学園は大学院、専門学校をベースに充実した職業人教育を行なってきました。そして大学の設立をもって総合学園としてスタートしました。皆さんにはその1期生として入学して頂いたわけです」と歓迎の言葉を述べました。

さらに「現代医療、医療機器の発展には目覚ましいものがあり、高度化・複雑化が進んでいます。コロナ禍でECMOが注目されたように、人工心肺装置や人工呼吸器、生命維持装置などの機器を取り扱う臨床工学技士のさらなる育成が必要だと言われています」と述べました。

  • 人のネットワークの大切さを強調する浮舟総長

    人のネットワークの大切さを強調する浮舟総長

  • 人材育成に期待を寄せる医療機関などからの祝電

    人材育成に期待を寄せる医療機関などからの祝電

厚生労働省が臨床工学技士の国家資格制度を設けた時、大阪滋慶学園はいち早く対応。1988年大阪ハイテクノロジー専門学校に臨床工学技士科を設置しました。浮舟総長は「専門学校から巣立った臨床工学技士は約2700人にのぼります。全国で活躍している技士の約十分の一が卒業生です。皆さんの先輩にあたる方々なのです。専門学校で培った豊富な経験をベースに卓越した実践力、プラス開発力、総合力、マネジメント力を兼ね備えた人材育成をしたいと、臨床工学科を設立しました」と、大学設置の意義について説明しました。

専門職種間の連携の中、リーダーシップが発揮できる臨床工学技士に

そして、「いま医療の現場では専門職種間の連携が進んでいて、地域包括ケアを含めマネジメントが非常に重要になっています。こうした分野においてもリーダーシップを発揮できる臨床工学技士を育成し、社会に送り出したいと考えています。また皆さんは、素晴らしい仲間と一緒に1期生として学ぶわけです。その人的なネットワーク、先生方やこれからお世話になる業界の方とのネットワークを大切にしてください。卒業後、さらにキャリアアップをしていくうえでの財産になるはずです。たゆまぬ努力をし、臨床工学技士として業界に巣立ち、社会に役立つ人材となって頂くよう祈念します」と激励しました。

式典ではこの後、日本医師会の中川俊男会長や日本看護協会の福井トシ子会長をはじめ、近畿の大学医学部や医科大学の附属病院長、主要な病院や医療関係機関、医療機器メーカーなどのトップ、アメリカや中国など海外提携校からの祝電が披露されました。

「コロナ禍の中、医療従事者の献身的な活動に感動」 新入生代表の宣誓
  • 宣誓の言葉を述べる洞戸さん

    宣誓の言葉を述べる洞戸さん

  • コロナ禍でも献身的に活動する医療従事者に感動したと言います

    コロナ禍でも献身的に活動する医療従事者に感動したと言います

最後に新入生を代表して、洞戸昭晟(ほらど・しょうせい)さんが「この1年以上の間、新型コロナウイルス感染症の影響で世界は大きな影響を受けてきました。私たちも遠隔授業を余儀なくされるなど困難が続きました。こうした中で医療従事者の方々が献身的に医療活動を行っていること、それに対し世界中の人々が感謝していることが、たびたび報道されました。私も医療従事者の方々の姿勢に感動し、医療の仕事に従事して人の役に立ちたいという思いを改めて深めました。これから精一杯勉学に励み、充実した学生生活を過ごし、1日1日を大切に過ごして参ります」と誓いの言葉を述べました。

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