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生きることの素晴しさを訴えるミュージカル「Hospital Of Miracle 2018」 大阪でも公演

生きることの素晴しさを訴える「Hospital Of Miracle 2018」。手話を交えてテーマ曲「星空のベッド」を熱唱する放送芸術学院専門学校と大阪アニメーションスクール専門学校の出演者

生きることの素晴しさを訴える「Hospital Of Miracle 2018」。手話を交えてテーマ曲「星空のベッド」を熱唱する放送芸術学院専門学校と大阪アニメーションスクール専門学校の出演者

エンターテイメント業界をめざす放送芸術学院専門学校大阪アニメーションスクール専門学校の学生たちが、生きることの素晴しさを訴えようと取り組んだミュージカル明日への扉「Hospital Of Miracle 2018」が9月14日(金)と15日(土)の2日間、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで上演されました。

いじめによって生きる希望を失った一人の少女が、行き着いた病院で、ロックミュージシャンの道を諦めた男性や白血病と闘いながらも明るく今を精一杯に生きる少年、失恋の傷から立ち直れない女性、その患者たちに「笑顔の薬」を届けるホスピタルクラウンなど、様々な人生を抱える人々と出会います。病院での触れ合いを通して、少女は生きる意味を考え、やがて院内DJを始めます。そして命の尊さや生きることの素晴しさ、人を励ます喜びに触れることで再出発していくというハートウォーミングな作品です。

放芸、大阪アニメ両校ルーツの社会貢献型ミュージカル
いじめのシーン。少女は人生に絶望する

いじめのシーン。少女は人生に絶望する

滋慶学園グループでは、大阪スクールオブミュージック専門学校などが中心になって、1994年から骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」を上演、骨髄移植のドナー登録を呼びかける活動に取り組んでいます。明日への扉「Hospital Of Miracle」は、その精神を受け継ぐミュージカルとして、2010年から名古屋コミュニケーションアート専門学校(現在は名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校に引き継がれています)を皮切りに、福岡、仙台のグループ校でも上演されるようになりました。

元々、「Hospital Of Miracle」のルーツは放送芸術学院専門学校と大阪アニメーションスクール専門学校の講師で演出家として顧問を務める竹田昌広先生が主宰し、両校の多くの卒業生が参加する劇団「サテライト大阪」が2004年に初上演を行なった時に遡ります。その後、両校では毎年、学生たちが卒業公演として取り組んできました。

今回、両校では、卒業公演版を大幅に改編、一段とブラッシュアップして、昨年までやっていたミュージカル「甲子園だけが高校野球ではない」に代わる本格公演として今年からリニューアルスタートをさせました。“本家本元”の大阪の2校が参加することで、「Hospital Of Miracle」は全国にある滋慶学園グループの音楽、ダンス系の学校をあげての社会貢献型ミュージカルとなりました。

  • ロックグループのメンバーも見舞いに

    ロックグループのメンバーも見舞いに

  • 患者に笑いを運ぶホスピタルクラウン

    患者に笑いを運ぶホスピタルクラウン

両校では、この4月から、総勢270名の学生が竹田先生のアドバイスを受けながら、出演者はもちろん、チケットの販売から音響・照明・美術など全てを担当、全力で準備にあたってきました。

学生たちは、例年よりも暑かった夏の厳しい練習を乗り越えて、この日の舞台に上りました。突然の少女の悲鳴!衝撃的な幕開けで始まった舞台は、やがて少女へのいじめのダンスへと変わっていく…。満員の観客がどう展開していくのかと固唾を呑んで見つめる中、出演者たちは緊張感に潰されそうになりながらも、観客の心に迫る演技を披露。テーマ曲の「星空のベッド」をはじめ、オリジナル曲ほか全19曲を声量たっぷりに歌い上げ、ダンスを次々と披露しました。

集まった募金は日本骨髄バンクなどへ寄贈されます
  • 少女は誰かの役に立ちたいと院内DJを始める

    少女は誰かの役に立ちたいと院内DJを始める

  • 入院患者の子どもたちも笑顔に

    入院患者の子どもたちも笑顔に

「♪~人生最後の一日を生きるように 限りある日々を生きたい」。舞台横には、目の不自由な人のためにキャストのせりふが文字で紹介されるおもてなしもあり、ラストシーンで、舞台いっぱいに広がった学生たちが手話を取り入れながらテーマ曲「星空のベッド」を歌い上げると、感動の輪が約1,000席の大ホールを埋めたお客さまにも次々と伝わっていきました。

何度も何度もカーテンコールが行なわれ、興奮の余韻はいつまでの続いているようでした。上演後、学生たちが通路で白血病患者のための骨髄移植のドナー登録と募金を呼びかけると、大勢のお客様から次々と協力の手が差し伸べられていました。

両校では、集まった募金は来年の卒業式で、「公益財団法人日本骨髄バンク」と、病気治療の副作用で脱毛に悩む人のために、無償でカツラを貸し出す活動をしている「財団法人夏目雅子ひまわり基金」に寄贈されます。

  • 白血病の少年の運命に嘆く少女

    白血病の少年の運命に嘆く少女

  • 希望が見え舞台はフィナーレへ

    希望が見え舞台はフィナーレへ

骨髄移植キャンペーンミュージカル
明日への扉「Hospital Of Miracle 2018」

主催 滋慶学園COMグループ 放送芸術学院専門学校 大阪アニメーションスクール専門学校
後援 公益財団法人 日本骨髄バンク/財団法人 夏目雅子ひまわり基金/大阪府高等学校芸術文化連盟

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