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震災の早期復興につながる“森は海の恋人”うなぎの森植樹祭 大阪ECOの学生 畠山重篤さんと木を植えました

畠山重篤さん(右)と大阪ECOの学生たち

畠山重篤さん(右)と大阪ECOの学生たち

森と川と海が1つにつながり豊かな魚介類を育んでいることを考えるイベント「うなぎの森植樹祭」が5月20日(日)、大阪府高槻市の神峯山寺の山で行われ、大阪ECO動物海洋専門学校の教務部副部長、城者定史先生と学生たちが参加しました。森の腐葉土の栄養分でプランクトンを豊富にし、淀川のウナギを増やしたいという願いをこめた大阪版“森は海の恋人”で、木材産業の団体・大阪府木材連合会が主催。森林組合や漁業協同組合、環境団体、家族連れら約220人の参加者とともに、学生たちは初めての植樹を体験しました。

森は海の恋人”は、宮城県気仙沼市のカキ養殖業者で京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授の畠山重篤さんら地元の漁師たちが、平成元年から30年間続けている木を植える活動のスローガンです。森の腐葉土に含まれる鉄分を栄養にしてプランクトンが増え、河川や海で多くの魚介類が育つという自然の摂理をアピールしてきました。東北は豊かな森が広がっていることから、東日本大震災後、早期に三陸の海が甦り、TVでも話題になりました。「うなぎの森植樹祭」は畠山さんたちの活動に賛同し、大阪でも森と河川、海のつながりを考えるイベントとして定着してきました。

  • 会場の山にたなびく大漁旗が象徴的です

    会場の山にたなびく大漁旗が象徴的です

  • 畠山さんに指導をうけながら木を植えました

    畠山さんに指導をうけながら木を植えました

淀川水系の川の上流部に広がる森で、ヤマザクラやヤマツツジ、クヌギなど落葉広葉樹の苗木を鍬で穴を掘って植樹。学生たちは苗の成長を願って、プレートに自分の名前を書きました。気仙沼から駆けつけた畠山さんは「昔は大阪の川や海は汚いというイメージでした。それが今や、淀川水系の河川の環境は確実に良くなっており、大阪湾の魚介類も豊富です。森を豊かにして淀川のウナギをもっと増やしましょう」と話していました。

学生からは「森と川、海がつながっていることや、森の循環について学ぶいい機会になりました」との感想が聞かれました。交流会では、畠山さんが持ってきてくれた気仙沼のカキを生のまま味わうという体験もでき、充実した1日でした。

  • 参加者全員で記念写真

    参加者全員で記念写真

  • 交流会では気仙沼のカキが振舞われました

    交流会では気仙沼のカキが振舞われました

畠山さんによると、地元の御神体の山である室根山の大祭では、漁師が沖に船を出し、御山が見えるところで竹筒に海水を汲んで神前にささげ、お清めに使うそうです。昔から海の民が山や森を敬っていたことを示しています。30回を迎えた東北の“森は海の恋人”植樹祭は6月3日(日)に行われ、全国から約1600人が参加しました。これまでの参加者は約2万2000人で、計約4万2000本を植樹。子どもの頃に植樹に参加した人が大人になり、わが子をつれて木を植えに来る人もいるそうです。

植樹祭の様子は、5月21日付の産経新聞に掲載されました。WEB版はこちら

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