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「トリノコシティ」東京・横浜・大阪で上映 東京デザインテクノロジーセンター専門学校生がオープニングのアニメを制作しました

映画「トリノコシティ」のチラシ(シネ・ヌーヴォ)。学生の名前も入っています

音楽家40mPが作詞作曲し、初音ミクが唄って人気を集めた「トリノコシティ」が、映画監督・山口ヒロキ氏の手で同じタイトルの実写映画になり、いま、ちょっとした話題です。この楽曲に表現された少女の孤独な世界を、映画にするという試み。じつはオープニングのアニメーション映像は、滋慶学園グループの東京デザインテクノロジーセンター専門学校(東京都新宿区、TECH.C.)の学生が、製作・配給元からの提供課題として制作に取り組みました。
映画は、オホーツク網走フィルムフェスティバルの招待作品として上映され好評を博し、その後シネマート新宿で公開され、4月14日(土)から横浜シネマリン(横浜市中区)で上映。21日(土)からは大阪シネ・ヌーヴォ(大阪市西区)で上映されます。

この楽曲は、2010年にニコニコ動画に公開されました。自分1人だけ取り残されているような孤独な感覚、何のために生きているんだろう?という思い、先の見えない閉塞感…思春期の少女の孤独で複雑な心が描かれているような作品です。初音ミクの歌声の軽快さもあって大人気に。YouTubeなどの動画再生回数は3000万回以上になります。プロモーションビデオや小説など数多くの派生の作品も生まれています。

実写映画は「血まみれスケバンチェーンソー」などの山口監督が、楽曲の世界観を元に脚本を執筆。そのオープニングにつかうアニメーション映像を、TECH.C.のスーパーゲームクリエイター専攻の齋藤雪乃さんと、メディアクリエイター専攻の加納美月さんらが、映画をつくったアイリンク株式会社の企業プロジェクトとして制作しました。

山口監督からプロジェクトの狙いや映画の説明をうけるなど、企画の打ち合わせをし、昨年6月末から5ケ月をかけて映像制作に取り組みました。10代から30代のボーカロイド好きがターゲット。原作のイメージを崩さずに、青と白を基調にしたイメージになっています。

  • 卒業進級制作展「We are TECH.C.」でのプレゼンテーション(2018年2月19日)

    卒業進級制作展「We are TECH.C.」でのプレゼンテーション(2018年2月19日)

  • 卒業進級制作展での「トリノコシティ」の展示

    卒業進級制作展での「トリノコシティ」の展示

完成した映画は、オホーツク網走フィルムフェスティバルで第10回記念特別招待作品として上映され、昨年12月にシネマート新宿で公開されました。学生たちは、卒業・進級制作展「We are TECH.C.」や、4月12日(木)に東京国際フォーラムで行われた滋慶学園COMグループの入学式でも、「トリノコシティ」のプレゼンテーションをしています。

イラストを担当した齋藤さんは「原作のイメージを崩さずにとのことだったので、近いイラストを描き、また自分の絵柄や実際のキャストの写真を元に絵を描きました」と言います。また、映像を担当した加納さんは「大きなスクリーンで見せるので、文字の大きさや配置をどうするのが効果的かといった、細やかな修正に苦労しました」と話していました。

あらすじを紹介すると―。
主人公は高校3年生の少女。将来の不安や漠然とした孤独感を抱えながら、周りに合わせて偽りの自分を演じながら高校生活を過ごしていました。その陰気な感情をツイッターに投稿して均衡を保っています。「自分の居場所がほしい」と思う主人公は、「トリノコシティ」という願いが叶う不思議なサイトに迷い込みます…。

今後、横浜や大阪での映画上映のほか、DVDの発売も予定されています。また学生が制作したイラスト作品は台本風のノートにもなっており、上映期間中に劇場で販売されています。

この映画「トリノコシティ」の話題は産経ニュースにも掲載されました。

https://www.sankei.com/west/news/180420/wst1804200028-n1.html

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