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  • 2017年
  • ミュージカル

骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」東京公演 熱気と感動に包まれました

骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」のフィナーレ。学生たちが力をふりしぼって演じた舞台は、大きな感動を呼びました

「白血病で苦しむ方々の力になりたい」「ドナーによって救える命があることを伝えたい」…。滋慶学園グループの学生たちのそんな思いからはじまった骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」の東京公演が7日、8日の両日、東京都の江戸川区総合文化センター大ホールで行われました。このミュージカルは1994年、骨髄バンクの苦しい事情を知った学生たちが「何かできることがないだろうか」と考え、自ら作り上げたプロジェクトです。初日の昼の部でちょうど第150回公演。友情と命の大切さを訴えたステージは、スタンディングオベーションとカーテンコールの熱気に包まれていました。

ドナー登録をしている人にも、ドナーを待っている人にも、一般の人にも見てもらえる内容。ストーリーは、ミュージカルスターをめざす主人公ゆかりにとって、最大のライバルだった遥(はるか)が最終オーディションを前に、慢性骨髄性白血病で突然倒れ、主役の座をめぐって激しい争いを繰り広げてきたゆかりの心は揺れる。皮肉なことにHLA型が適合したゆかりは悩んだすえに、骨髄の提供に同意するが、骨髄採取の日が最終審査に重なってしまう…。夢を追い続ける若者たちの葛藤を通じ、生きることのすばらしさ、他人を思いやることの大切さを伝えました。

ミュージカルの主役のためにオーディションを受けるか、それとも骨髄を提供するか…。ゆかりの心は激しく揺れます

大阪での初演から23年にわたって受け継がれてきた「明日への扉」は制作、音響、照明、メイク、チケット販売などのスタッフから、キャスト、ビッグバンド、ゴスペルアンサンブルにいたるまで、すべて学生の手づくり。産学協同教育の授業の一環でもあります。今回の舞台も、厚生労働省の推薦、公益財団法人日本骨髄バンクと、財団法人夏目雅子ひまわり基金の後援のもと、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校東京スクールオブミュージック専門学校渋谷東京ダンス&アクターズ専門学校東京フィルムセンター映画・俳優専門学校などの学生たち総勢771人でつくりあげました。

公演には学生や友人たち、家族の方々、ミュージカルファンらが大勢来てくださり、3公演ともほぼ満席。静岡や千葉、埼玉県などの高校から600人近い生徒の皆さんがバスで駆けつけるなど、多くの高校生たちが滋慶学園グループの力を結集した舞台と、社会貢献の熱意を肌で感じてくれたようです。栃木県の女子高生は「音響も照明も、ステージ全体が想像していたよりもすごい!プロとは違うパワフルさ、新鮮さを感じました」と目を輝かせていました。

「年々舞台の質が高くなっているように思います」と語る桂由美さん

ブライダルファッションデザイナーの桂由美さんも会場に姿をみせ、終演後に「感動しました。『明日への扉』を観るのは3回目ですが、年々舞台の質がよくなり、皆さん上手になっているように感じます。大勢の学生たちが、1つになって舞台をつくることだけでもすばらしい。滋慶学園グループならではだと思います」と笑顔で話しておられました。

東洋言語学院では、初日の夜の公演に中国やロシア、タイ、台湾などの留学生約120人を引率。留学生たちは、骨髄移植について理解を深めると同時に、同世代の滋慶学園の学生たちが出演や演奏だけでなく、運営も含めてプロジェクトに携わっている姿を目の当たりにしました。中国出身の林禹其さん(18)は「僕は音楽の世界に挑戦しようと思っているので、夢のためにがんばるゆかりや遥の姿に自分を重ねて観ていました」と興奮気味でした。

地域に開かれた日本語学校をめざす東洋言語学院は、授業の一環として留学生と交流してくださっている地元のボランティアの方々も招待。まさに滋慶学園グループが一丸となって東京公演を盛り上げていました。

舞台が終わると、出演者もスタッフも募金箱をもってロビーに並び協力を呼びかけました

ロビーでは、舞台を終えた出演者たちと今回のステージを支えた学生たちが、募金箱を手に「チャリティーにご協力ください!」と呼びかけると、次々に善意の封筒が寄せられました。

夏目雅子ひまわり基金は、急性骨髄性白血病で帰らぬ人となった女優、夏目雅子さんの遺志を受け継ぎ、抗がん剤の治療の副作用に悩む患者さんに、無償でカツラを貸し出す活動を続けています。集まった募金は今後、夏目雅子ひまわり基金と日本骨髄バンクに贈られ、病気と闘う人たちのために使われます。

骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」

《主催》 学校法人滋慶学園COMグループ
《推薦》 厚生労働省
《後援》 財団法人夏目雅子ひまわり基金
公益財団法人日本骨髄バンク
《特別協賛》 青山商事株式会社「洋服の青山」
大塚製薬株式会社
公益財団法人オリックス宮内財団
株式会社学生情報センター
KCJ GROUP 株式会社
コカ・コーラウエスト株式会社
サントリーホールディングス株式会社
株式会社まさご電機
リゾートトラスト株式会社

【大阪公演】
第153回公演 9月29日(金) 開場17:30 開演18:00
第154回公演 9月30日(土) 開場12:30 開演13:00
第155回公演 9月30日(土) 開場17:30 開演18:00

会 場 NHK大阪ホール
入場料 8,000円(一般)

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