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  • 2016年
  • ミュージカル

149回目の骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」大阪公演が行なわれました

147回~149回公演が行なわれた骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」大阪公演。プロをめざす学生たちが今年も感動の舞台を作り上げました

ミュージカルの主役を決めるオーディションに向って、主人公の吉川ゆかりらライバルとしのぎを削っていた遥(はるか)が突然、倒れた。「慢性骨髄性白血病」。絶望の淵に沈む彼女を見て、相手を蹴落とすことしか考えていなかったゆかりは悩み葛藤し、他人を思うことの大切さに気づいてゆく…。

女優夏目雅子さんの死をきっかけに、1994年、白血病患者を救うためにドナー登録を呼びかけようと大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)や大阪ダンス&アクターズ専門学校(DA大阪)の学生たちが立ち上げた骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」(厚生労働省推薦)。その思いは20年余の時を超えて学生から学生へと伝えられ、9月30日(金)夜には第147回公演が、翌10月1日(土)には第148回と第149回の昼・夜2回の公演がそれぞれ、大阪市中央区のNHK大阪ホールで行なわれました。

社会貢献イベントということで沢山の企業からスポンサードをいただき、有料公演でしたが、ミュージカルファンや課外授業の高校生、学生の家族や友人、企業関係の方々らにご来場いただき、3公演とも大ホールが満員となりました。浮舟邦彦総長をはじめ、大阪の学園関係者も総動員で連日、お客様のアテンドにあたりました。

オーストラリアのテイラー総領事らも観劇

オーストラリアのキャサリン・テイラー駐大阪総領事も観劇されました

初日の幕開け公演には、滋慶学園グループの多くの学生が海外研修に訪れているオーストラリアのキャサリン・テイラー駐大阪総領事にも観劇いただきました。大阪日豪協会の小西諄次、池田八朗両副会長ら同協会メンバーらとともに観劇された同総領事は、大きな拍手を贈りながら「学生たちが自分たちで創るミュージカルでしたが、全身全霊をこめた演技に感動しました。ミュージック、ダンス、演出もとてもレベルの高い完成度で、出演者や制作に取り組んだ学生たちの情熱を感じました。骨髄移植というメッセージ性の高いテーマでありながら、同時にエンターテイメント性も高いミュージカルでした」と話しておられました。

学生たちは、夏休みも返上して連日の猛特訓に耐えて練習を重ね、それぞれの役柄をブラッシュアップしてこの日の舞台に臨みました。プロを目指しているとはいえ、出演学生の8割が1年生という陣容ながら、懸命の演技で感動の舞台を作り上げると、会場からはスタンディングオベーションの喝采が沸き起こり、何度も何度もカーテンコールが続きました。

白血病で苦しむ人のために-心を一つに学生たちが熱演

遥のドナー提供者がみつかり、喜びと不安という明暗を分ける難しいシーンに挑む出演者たち

今回の公演には、舞台への出演者をはじめ、舞台下でバックミュージックを生演奏する「ビッグバンド」、舞台・進行からマネージャー、チケット販売、運営、音響、照明、映像・マッピング、ヘアメイク、衣装、会場アナウンスを担当したOSMとDA大阪の学生、そしてボディケアを担当した京都医健専門学校生と、総勢500人を超える学生が「白血病患者のために」と心を一つにして取り組みました。

学生たちはミュージカルの中で、公演の歴史や背景について述べ、骨髄移植のためのドナー登録を会場に向って呼びかけました。公演を開始した頃のドナー登録者は3000名余り。それが、今年8月末現在、骨髄バンクへのドナー登録者数は46万4283人にのぼり、移植を受けた件数も19,834例、今年中には2万例に達する見込みになっています。しかし、臓器移植にはHLA型の適合が必要なため、ドナー数はまだまだ足りないと訴えました。

  • 画像:カット施術の様子

    観劇と協力へのお礼を述べる学生代表

  • 画像:成人式 袴

    夏目雅子さんの遺影の下で、お礼の挨拶を行なう「夏目雅子ひまわり基金」の小達理事長

ロビーで募金箱を掲げ協力を訴える出演者たち

また、治療の副作用による脱毛に悩む白血病の方々へカツラの無償貸与を続けている「財団法人夏目雅子ひまわり基金」の小達一雄理事長が舞台に上り、学生や会場のお客様にお礼の言葉を述べる場面もありました。

大阪公演会場での募金は、来年3月の卒業式の場で、公益財団法人日本骨髄バンクと財団法人「夏目雅子ひまわり基金」に贈られることになっています。

骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」

《主催》
学校法人滋慶学園COMグループ
《推薦》
厚生労働省
《後援》
財団法人夏目雅子ひまわり基金
公益財団法人日本骨髄バンク
大阪府教育委員会
大阪市教育委員会
《特別協賛》
青山商事株式会社「洋服の青山」
大塚製薬株式会社
公益財団法人オリックス宮内財団
株式会社学生情報センター
KCJ GROUP 株式会社
コカ・コーラWEST株式会社
サントリーホルディングス株式会社
リゾートトラスト株式会社
《協賛》
157社

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