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【大阪医療福祉専門学校】 メディカル・トレーナー部 びわ湖高島栗マラソンに救護ボランティア

メディカルトレーナー部の12人の部員が、「2015びわ湖高島栗マラソン」に運営スタッフとして救護活動に参加。万全を期すために、前夜、遅くまでシミュレーション講習を行ないました=滋慶学園グループの研修所「びわこクラブ」

10月18日(日)に開催された、滋賀県の高島市教育委員会主催「2015びわ湖高島栗マラソン」に教育委員会から救護ボランティアのオファーを受け、大阪医療福祉専門学校メディカルトレーナー部の部員12名が運営スタッフの一員として活躍しました。このメディカルトレーナー部は本校理学療法士学科で取り組んでいるスポーツセラピーコースの授業の一環として活動しているクラブです。

大会前日には、滋慶学園グループの研修所「びわこクラブ」で、救護活動に万全を期すために、クラブとしての事前講習会を行ないました。

講習会では、前半にクラブ顧問の本校理学療法士学科の菊地先生の講義を受け、マラソン選手に多いケガの種類や、そのサポートの方法と用具の種類、救命措置などの理論を中心に、学校での学びを再度、確認しました。

後半は夕食後の実技講習。テーピングの仕方や、足の爪が剥がれた際の処置など、全員、真剣な表情で取り組んでいました。夜10時を過ぎても練習をやめそうにないため、菊地先生から「研修終了!」の声がかかりましたが、メンバーは、部屋に戻ってからも練習していたそうです。

  • 菊地先生の講義

  • 美味しい夕食に舌鼓を打ちながら、しばし休憩!

  • ひたすら練習あるのみ!

  • 気がつくと、もうこんな時間

そして迎えた大会当日、朝早くから大勢のランナーの皆さんが会場に来られていました。
競技種目は2Km走、クォーターマラソン、ハーフマラソンの3競技で、総勢2,762名がエントリー。約半数が滋賀県外からのランナーで、最寄りのJR湖西線のマキノ駅も朝から大混雑でした。

メディカルトレーナー部の部員達は、コース上に5カ所設置されている給水所に立ち、給水の手伝いをしながら、体調不良やケガをした人への応急処置にあたりました。

この日の高島市の最高気温は26度に達し、ランナーにとっては過酷なレースとなりました。熱中症が原因と思われるふらつきや嘔吐等でレースを中断するランナーが続出し、部員たちは忙しそうに救護や応急処置にあたっていました。

救護したランナーの症状や処置した内容は「メディカルサポート記録シート」に記入し、今後の活動に活かします。

  • 大会当日、給水所で応急処置

  • メディカルサポート記録シートに記入

  • 症状を聞き取るクラブ員

  • 救護コーナーで応急処置

菊地先生をはじめ、部員達が最も忙しかったのはランナーがゴールした後です。気温が高かったため、身体へのダメージが蓄積されていたランナーが多く、筋けいれんや嘔吐等、様々な症状を訴え、部員達は懸命に処置にあたりました。

応急処置をしたランナーの症状は、ランニング膝・アキレス腱炎・靴ずれなどの創傷処置やテーピング事例が5件、熱中症による重篤な低ナトリウム血 症が2件(うち1件が救急搬送)、筋けいれんや嘔吐・呼吸障害が6件、合計13件で、ほんの数時間の間に医師や看護師と連携し、多くの処置を行いました。

マラソン競技が、これまでメディカルトレーナー部がケア活動を行ってきた他のスポーツ競技(バスケットボールやハンドボール、サッカー等)と異なるのは、「整形外科系の疾患」だけではなく、熱中症などの「内科系の疾患」が多く、重篤な症状に至るケースもある点です。

今回の救護ボランティアの活動を通して部員達は救急医療を目の当たりにし、「瞬時に適切な判断と処置を行う」という貴重な経験をしました。この経験を、部員一人ひとりの財産として、次に活かしてほしいものです。

  • 全て終わって、高島市のゆるキャラ「たかぴょん」と、はいポーズ!

主催者の高島市教育委員会からは「本当によくやってくれました」とねぎらいと感謝の言葉、更に「来年もお願いしたいのですが、その前に冬季シーズンはスキー大会があるので、そちらの救護スタッフもお願いしたい」と新たなオファーをいただきました。

今後も大阪医療福祉専門学校はこのようなコース活動やクラブ活動を通して地域社会に貢献することに努めていきます。

(大阪医療福祉専門学校メディカルトレーナー部 副顧問 諸岡 邦行)

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