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  • 2015年
  • 柔道整復師

柔道整復師をめざす学生による「第11回総長杯柔道大会」 男子団体は東京メディスポが初優勝 女子は京都医健 総長杯も京都医健

男子団体戦を初制覇し、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長から表彰される東京メディカル・スポーツ専門学校Aチームのメンバー

柔道・柔術をルーツとする柔道整復師への道をめざす全国の滋慶学園グループの学生が一堂に会した「第11回滋慶学園総長杯柔道大会」が10月10日(土)、大阪城公園内の大阪市立修道館で行われました。
大会には、柔道整復学科を持つ
北海道メディカル・スポーツ専門学校(北海道恵庭市)
仙台医健専門学校(宮城県仙台市)
東京メディカル・スポーツ専門学校(東京都江戸川区)
名古屋医健スポーツ専門学校(名古屋市中区)
京都医健専門学校(京都市中京区)
大阪ハイテクノロジー専門学校(大阪市淀川区)
東洋医療専門学校(大阪市淀川区)
福岡医健専門学校(福岡市博多区)
の8校が参加。入学後に初めて柔道に取り組んだ学生ら161名の選手が、大阪府柔道連盟の公認審判団のジャッジの下、若さ溢れる正々堂々の熱戦を繰り広げました。
その結果、男子団体戦では東京メディカル・スポーツ専門学校Aチームが8年ぶりの優勝を狙う福岡医健専門学校Aチームを破って、初優勝の快挙を成し遂げ ました。一方、8連覇が懸かっていた京都医健専門学校は戦前の予想を裏切り、A、B両チームとも準決勝で敗退、無念の涙を呑みました。
女子団体戦は京都医健専門学校チームが3年連続で優勝、準優勝を独占し、意地を見せました。心技体の揃った総合力で最も優れた学校に贈られる総合優勝に は、京都医健専門学校が選ばれ、総長杯が贈られました。また優秀選手賞に東京メディカル・スポーツ専門学校の高柳大選手(初段、3年)と、京都医健専門学 校の山岡恭子選手(2段、1年)がそれぞれ選ばれました。審判長特別賞は該当者なしでした。

浮舟総長「社会人としても大切な礼節・心技体の柔道の精神を学んでください」

日本柔道整復師会会長の工藤鉄男様

試合を前に行なわれた開会式で、滋慶学園グループの浮舟総長は「皆さんが目指す柔道整復師は、柔道をルーツにしており、“心”、“技”、“体”が重 要視されます。礼節を重んじるその精神は社会人としても大切なものです。また本日は世界一になられたお二人の先生方に講道館の投の形を演武していただきま す。ぜひ今日一日、しっかりと学んでください」と大会会長として参加選手への期待を述べました。

また日本柔道整復師会の工藤鉄男会長と大阪府柔道連盟会の河﨑武夫会長から祝辞をいただいたあと、優勝杯の返還、藤田家将審判長によるルール説 明、京都医健専門学校の山田悠貴選手による選手宣誓が行なわれました。工藤会長からは、「選手の皆さんは、柔道を通して伝統医療である柔道整復師の技術を しっかりと学び、心と身体の鍛錬をしっかりと積んで、医療人として地域の人々のために役立てるように励んで下さい。日本柔道整復師会は、業界の再構築、信 頼関係の構築、地域包括ケアにおける在宅ケアでの柔道整復師の活用の3つを掲げて取り組んでおり、世界に広める活動にも取り組んでまいります」と、日本柔 道連盟の協力を得ながら、柔道整復師の活躍の場を世界に広げていくという力強いお話がありました。

大阪府柔道連盟会会長の河﨑武夫様

試合は、4つの試合場を使って団体戦から行なわれ、男子は、5人が対戦する方式(エントリーは8名まで)で、8校13チームが出場。女子は3人(同5人)で、6校9チームがそれぞれ試合時間3分(延長2分)で対戦しました。

各会場では、1回戦から白熱した試合が展開され、会場には100人を超える学生や家族が応援に駆けつけ、「がんばれー」「ファイト!」「押さえろ!」と声援を送りました。

男子団体戦は、第1、第2シードの京都医健2チームが準決勝で敗退する“番狂わせ”となり、団体戦決勝は福岡医健専門学校Aチームと東京メディカ ル・スポーツ専門学校Aチームが激突。東京メディカル・スポーツ専門学校Aチームが先鋒、次峰、中堅とすべて一本勝ちし、3勝1敗1分で初優勝を飾りまし た。

女子団体は京都医健専門学校AチームとBチームの姉妹対決となり、1対1のあと、Aチームの大将が技ありで崩したあと押さえ込んで1本勝ちし、2年連続の優勝・準優勝を勝ち取りました。

個人戦では、60kg以下級で名古屋医健専門学校3年の成瀬啓祐選手、70kg以下級で東京メディカル・スポーツ専門学校3年の高柳大選手、 80kg以下級で大阪ハイテクノロジー専門学校2年の金子英樹選手、80kg超級で東洋医療専門学校2年の米田満選手がそれぞれ優勝しました。有段者の部 では、男子が仙台医健専門学校1年の久喜和真選手(2段)、女子は東京メディカル・スポーツ専門学校2年の秋葉美和選手(3段)がそれぞれ優勝しました。

  • 切れのある技が次々と決まった女子の団体戦

坂本6段と横山5段による模範演武 世界大会優勝の見事な「投の形」に会場が陶酔

この日、大会途中で今年のオランダ・アムステルダムで行なわれた世界柔道形選手権大会で優勝を果たすなど同大会で過去4回の優勝と1回の準優勝を行 なっている福岡大学スポーツ科学部講師、坂本道人6段と摂南大学スポーツ振興センター講師、横山喬之5段による講道館の「投の形」の演武が行なわれまし た。

会場の正面に、取の坂本6段と受の横山5段が登場すると、会場は水を打ったような静けさに包まれました。スローモーションを見ているかのような ゆったりとした動きから、坂本6段の身体が一瞬、目にも止まらぬ速さで動くと、横山5段の身体が大きく空を舞い、畳に落下するや、バンッと見事な受身の形 に納まっています。

静々とした空気の中、演武は次から次と続けられ、会場の空気はピンと張り詰めたまま、二人の演武に目を吸い寄せられていきます。一糸乱れぬその至高の技に、すべての演武が終わった瞬間、会場からは羨望と心酔の大きなため息が漏れ、拍手が鳴り止みませんでした。

  • 坂本6段と横山5段による「投の形」の演武。世界一の投げと受身に場内の眼という眼が吸い寄せられた

モントリオール五輪軽重量級金メダリストの二宮和弘・大会参与らによる表彰式のあと、世界柔道選手権4連覇の天理大学教授、藤猪省太先生から講評を いただきました。藤猪先生は「本日はいい試合をみせていただいた。男子は張りのある素晴らしい技が出ていたし、女子も柔道は格闘技だという原点を見せてい ただいた。礼もきちんと出来ていたし、見学者のマナーも出来ていたと思う。チームで戦う団体戦に力を入れておられたのも良かったと思う。世界一になった先 生方の形を見られたが、礼の仕方から技、どれも理想的なものであり、来年も出られる方は、これを参考に勉強していただきたい」と述べられました。

家田審判長からは、「髪の毛が長すぎる選手がいたが、これはルール違反である。指導の対象になるので、今後、きちんと縛って解けないように試合に 臨んで欲しい。もう一つは、場外に出ると指導の対象になるので注意をして欲しい。それと怪我しないようにきちんと受身を取れるように精を出して欲しい」 と、今後に生かさなければいけない幾つかの注意をいただきました。 

【試合成績】(敬称略)
《総合優勝》
京都医健専門学校
[男子]
《団体の部》
優勝=東京メディカル・スポーツ専門学校A
準優勝=福岡医健専門学校A
3位=京都医健専門学校A/京都医健専門学校B

《有段者個人戦の部》
優勝=久喜和真(仙台医健)▽準優勝=江田千裕(福岡医健)▽3位=北島太郎(福岡医健)/井上準一郎(福岡医健)

《無段者個人戦 60kg以下級》
優勝=成瀬啓祐(名古屋医健)▽準優勝=森本悠太郎(京都医健)▽3位=奈佐亘(大阪ハイテク)/廣政篤司(大阪ハイテク)

《無段者個人戦 70以下級》
優勝=高柳大(東京メディスポ)▽準優勝=勝又拓郎(京都医健)▽3位=山城嵐(東京メディスポ)/小島柊(京都医健)

《無段者個人戦 80kg以下級》
優勝=金子英樹(大阪ハイテク)▽準優勝=菅柊斗(仙台医健)▽3位=高岡拓真(京都医健)/南太郎(京都医健)

《無段者個人戦 80kg超級》
優勝=米田満(東洋医療)▽準優勝=琴鐘希(京都医健)▽3位=酒井宏和(東京メディスポ)/遠藤祥一(仙台医健)

[女子]
《団体の部》
優勝=京都医健専門学校A
準優勝=京都医健専門学校B
3位=大阪ハイテクノロジー専門学校/東京メディカル・スポーツ専門学校A

《有段者個人戦の部》
優勝=秋葉美和(東京メディスポ)▽準優勝=坂本知嘉子(福岡医健)▽3位=平戸杏奈(福岡医健)/吉田帆乃可(福岡医健)

《無段者個人戦 53kg以下級》
優勝=久原亜莉沙(大阪ハイテク)▽準優勝=金森未来(京都医健)▽3位=宮村未幸(京都医健)/範菜々美(大阪ハイテク)

《無段者個人戦 53kg超級》
優勝=齋藤麻衣(仙台医健)▽準優勝=鈴木栞菜(京都医健)▽3位=齋賀あかり(東京メディスポ)/市田麻美(京都医健)

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