ドイツ歯科技工士マイスター大川氏のデモンストレーション。技術を直々に学べる貴重な実習会でした

新大阪歯科技工士専門学校（大阪市）と新東京歯科技工士学校（東京都）で先頃、相次いでドイツ歯科技工士マイスターの大川友成氏による、講演とハンズオンセミナー（実習会）がＯＤＴマイスタースクール日本事務局の主催で開催されました。大川氏は日本人で二人しかいないマイスターと呼ばれるドイツの高等職業能力資格認定制度で認められた資格保持者のひとりで、現在はドイツのハンブルグで開業しています。

　今回のセミナーでは、大川氏による製作技術のデモンストレーション、参加者による製作実習、さらにそれぞれが製作した作品へのアドバイスを中心に、最新のヨーロッパ歯科事情の紹介などが行なわれました。

　新大阪歯科技工士専門学校での受講者は１９名、在校生の聴講者は６名、新東京歯科技工士学校での受講者は３０名と両会場ともに満席となり、両校の多くの卒業生が参加していました。目の前で繰り広げられる大川氏の素晴らしい技術、その技術に少しでも近づきたい！という参加者の「やる気」や「情熱」を感じさせるセミナーでした。また、大川氏が大変気さくに参加者に話しかけ、場に溶け込んでおられたのが印象的でした。

　特に新東京歯科技工士学校の会場では、もう一人のドイツ歯科技工士マイスターの大畠一成氏もサプライズ参加。新東京に日本人のドイツ歯科技工士マイスター“全員”が集合！という、思いもかけない貴重な場面に立ち会うことができました。

　休日に卒業生を含めた若い歯科技工士たちが大勢集まり技術を磨いていること、その技術向上の場に新大阪と新東京が選ばれたことに大変嬉しく、今後も様々な形で歯科業界との関わりを深めていきたいと感じたセミナーでした。