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北海道メディカル・スポーツ専門学校のシンデレラ・ジャンパー 勢藤優花の飛躍に期待

スポーツ各紙に登場

北海道メディカル・スポーツ専門学校で学ぶ勢藤優花。スポーツ各紙でシンデレラ・ジャンパーとして注目を浴びる
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北海道メディカル・スポーツ専門学校に今春入学した勢藤優花(せとう・ゆうか)(18)が、女子スキージャンプ選手としてW杯や世界選手権で活躍するまでに急成長した「シンデレラ・ジャンパー」として日刊スポーツやスポーツニッポンに記事が掲載されるなど、注目を集めています。  学校ではウィンタースポーツ部に所属する勢籐は、部の総監督で2つの冬季五輪金メダルをもつ舟木和喜副校長の直接指導を受けながら、「私もオリンピックの舞台に立ちたい!」と、2018年に韓国で開催される平昌五輪に照準をあてて、日々体力づくりに取り組んでいます。

世界選手権、W杯ジャンプなど11試合に出場

勢藤は、一足早く世界で活躍する高梨沙羅選手(クラレ)と北海道上川町の幼稚園から中学校まで同級生でした。共に上川ジャンプ少年団に所属し、バレエも一緒に習った仲です。高梨選手に比べて、世界の檜舞台ではやや出遅れていましたが、本校への入学直前の高校3年生の2月、ついに初めての全日本代表入りを果たしました。

昨季は女子日本代表として、ノルディックスキー世界選手権ジャンプやW杯ジャンプ11試合に出場。最高11位の好成績を収めました。世界ジュニア選手権団体では銅メダルを獲得。現在ランキングは、日本人女子で3〜4位につけています。

旭川龍谷高校時代の勢藤は、学校とスキージャンプのトレーニング場が離れていたため十分なトレーニングが出来なかったといい、「トレーニングは好きな方ではない」と語ります。しかし、ジャンプは好きで、中学までの仲間でライバルでもあった高梨選手の活躍を見れば、どんなに辛くても「スキージャンプを辞める」という選択肢はなかったそうです。

そんな内に秘めた闘志をバネにして、身長168センチの恵まれた体格とスキージャンプの技術や競技センスが、高校生活最後の年に一気に開花したといえます。

金メダリストの舟木副校長から直接指導を受ける

本校スポーツ学科入学後は、機能解剖学や運動学など身体の仕組みや医療、栄養学などに興味を持って学んでいます。各地を転戦するW杯に出場して体力のなさを実感したという勢籐は、「まず基礎的な力をつけてから技術のレベルアップを図ります」と、意気込みを見せています。

また、ウィンタースポーツ部では、部員の一人として、世界の頂点を極め、今も選手を続ける船木総監督に一から指導を仰ぎ、基礎体力の強化からスキージャンプの技術まで、本格的なトレーニングを開始しました。

先日行われたウィンタースポーツ部の羊蹄山(ようていざん・標高1898メートル)合宿では、男子選手とともに弱音一つ吐くことなく登山トレーニングを成し遂げ、周囲を驚かせていました。ジャンプのトレーニングでは、シーズン初めの初飛びは、どの選手も緊張して飛ぶことに精一杯なのに、初飛び1本目からテレマーク姿勢を入れて着地するなど、余裕すら伺わせました。

2018年の平昌オリンピックに照準据えて

本校に入学し、親元を離れて一人暮らしを始めた勢藤選手。新たな環境の中で、学業とスキージャンプ選手との両立を楽しんでいるかのように見えます。

練習での長身を生かした大迫力のジャンプを見ていると、2017年の2月、札幌で開催される冬季アジア大会での活躍が目に浮かぶようです。さらに2018年、韓国の平昌オリンピックでは、日本人女子選手として初めて、勢藤や高梨選手らがスキージャンプ競技の頂点に立ってくれることを期待せずにはいられません。

勢藤 優花

せとう・ゆうか 1997年生まれ、18歳。北海道上川郡上川町出身(札幌市生まれ)。小学校1年生からスキージャンプを始め、旭川龍谷高校を経て、北海道メディカル・スポーツ専門学校に入学。現在、ランキング1位の高梨沙羅選手とは小中学校の同級生で、上川ジャンプ少年団時代からの幼なじみ。

(ウィンタースポーツ部顧問 上野 正博)

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