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滋慶学園の美容系6校の代表によるコンテスト“ベルコン”が開幕 初日はヘアスタイリストなど3部門で競う

滋慶学園グループの美容系5校が参加した「第9回 Belle epoque Contest」。ビューティアドバイザー部門のメイク実技では美のテクニックを競った(東京・原宿のベルエポック美容専門学校ベルホールで)

美容・ファッションの“メッカ”東京・原宿にあるベルエポック美容専門学校でベルエポック系など滋慶学園の専門学校6校の学生による通称“ベルコン”で親しまれる「第9回 Belle epoque Contest」が11月4日(火)、開幕。2日間にわたるコンテストの初日は6校のうち5校の代表39名が参加して華やかに開催されました。メイン会場のベルホールは入りきれないほどの大勢のサロンの経営者や企業スタッフ、卒業生や学生で埋まり、立錐の余地がないほど。エステ、ビューティーアドバイザー、ヘアスタイリストの3部門の競技が行われ、各校の予選を勝ち抜いた学生たちの“真剣勝負”が展開されました。この模様は全国の参加校や滋慶学園グループの拠点にネット中継され、各校では学生や教職員たちが映像を見ながらそれぞれの代表に熱い声援を送りました。

コンテストは、美容界の重鎮や第一線で活躍する審査員の先生方の目を通して、各校の学生が日頃の授業で学んできた現場力を確認するとともに、学校の枠を超えて切磋琢磨することによって互いに高め合い、良きライバルとして交流してもらおうという目的で開催され、今年9年目を迎えました。昨年までは、6部門のコンテストを1日で行っていましたが、今年からは審査員の先生方や業界の皆様方にもっとじっくりと見てもらおうと、2日に分けて内容を充実して開催されました。

開会のあいさつを行う中村道雄理事長

初日はベルエポック美容専門学校(東京・原宿)をはじめ、東京ベルエポック美容専門学校(東京・葛西)、札幌ベルエポック美容専門学校、福岡ベルエポック美容専門学校の常連校が3部門に、今回初参加の京都医健専門学校がエステとビューティアドバイザーの2部門に出場しました。

競技の開始に先立って、参加校を代表し、ベルエポック美容専門学校の中村道雄理事長が「本日参加された学生の皆さん、皆さんは各校でもって予選を通過し素晴らしい成績を残してこられました。ぜひ日本を代表する審査員の先生方や業界の皆様の前で素晴らしいプレゼンテーションを見せてください」と選手を激励。NPO法人ヘアスタイリスト協会理事長の井上陽平審査委員長ら各界を代表する10名の審査員の先生やご来賓が紹介されました。

美容界を代表する審査員の前で”真剣勝負”

10時50分。競技開始がコールされ、各校2名ずつ、計5校10名の代表によるエステ部門の3分間プレゼンと30分間のボディートリートメントの戦いが始まりました。エステ部門の課題は2つ。

  • (1)クライアントのお悩み改善のためのトリートメントプラン作成、
  • (2)クライアントに合わせたオリジナル手技の考案/ホスピタリティです。

それぞれ自ら想定したクライアントの悩みと対処法を考えて、資料を使ってプレゼンし、その後、会場を移して実技を競いました。

エステ部門競技。写真左は優勝した札幌ベル美容の澤瀬唯さん

このあとメイン会場のベルホールでは、ビューティアドバイザー部門のメイク競技がスタートし、各選手は素顔のモデルさんを相手にパックやマッサージを施したり、課題の「赤いリップ」を塗るなど、持てる様々なテクニックを駆使。制限時間ギリギリまでそれぞれがテーマとしたビューティイメージの表現に挑みました。

ビューティアドバイザー部門で真剣な表情でメイクに挑む学生

審査員の先生方の厳しい審査を受けて、残すは、いよいよヘアスタイリスト部門の戦いです。各校選りすぐりの20名が壇上に整列。鋏(はさみ)や櫛(くし)を駆使して、それぞれがパートナーに選んだモデルさんの周囲を激しく動きながら、自らの作品イメージを求めてチャレンジしていきます。そしてあっという間の40分。早々と作品を完成させた学生がいれば、脂汗を流しながら、最後の正念場に挑戦する選手も。場内は緊張感と開放感が入り混じった雰囲気の中、ついにタイムオーバー。審査員の先生方の鋭い視線がモデルさんに注がれ、その横では選手たちが固唾を飲んで見守ります。

ビューティアドバイザー部門で真剣な表情でメイクに挑む学生

審査員の先生方のこのコンテストにかける想いも生半可ではありません。ヘアスタイリスト業界大御所の井上審査員長ら4人の審査員がじっくりと時間をかけて、作品をチェックしていきます。そして3人の審査員が採点終えて舞台から下段。しかし最高齢者の井上委員長は、さらにたっぷりと時間をかけて何度も何度もモデルさんの周りを行ったり来たり。他の審査員の先生方もそれをじっと見つめながら、採点表を再チェックしています。モデルさんの頭頂部や襟足などに鋭い眼光を飛ばす審査委員長の前に、石のように固まったままの各モデルさんと選手の緊張が極限に達する頃、ようやく井上先生は審査を終え、舞台から降りました。

エステとビューティーアドバイザーは札幌の澤瀬さんと中川さんに栄冠、ヘアスタイリストは最優秀賞の岩井さんをはじめ4位まで原宿ベル美容が独占

選手、モデルさんにとっての肉体的、精神的にも長い長い戦いが終わり、いよいよ初日のクライマックス、審査結果の発表です。スポットライトの当たる栄光の舞台に立てるのは誰か。ドキドキしながら会場の後方に控える選手・モデルの一団に向かって、エステ部門を皮切りに各部門の上位入賞者の名前が読み上げられていきます。

「キャー」、「ワーッ」。歓声が会場を包み、名前を読み上げられた選手とモデルが手に手を取って飛び上がって喜びを表現しています。周りの仲間にもみくちゃにされ、次々と入賞ペアが暗闇の空間からスポットライトが輝くまばゆいばかりの舞台へ。会場からはひときわ大きな拍手が沸き起こりました。

浮舟総長から表彰状を受ける入賞者の皆さん

エステ部門では、全身に脂肪が付いたクライアントに代謝や排泄効果を高めるなど3段階のきめ細かい施術を施し、5ヶ月後には10キロ体重を落とす計画プレゼンし、実技で見事なボディ・トリートメントを見せた札幌ベルエポック美容専門学校の澤瀬唯さんが、ビューティアドバイザー部門では大人っぽい女性のイメージを表現し、優れた販売接客のプレゼンを見せた札幌ベルエポック美容専門学校の中川佳奈さんが、それぞれ見事、1位の最優秀賞を獲得。入賞者を含むファイナリスト全員が、エステ部門審査員のスリムビューティハウス教育部課長、鈴木洋美様、ビューティアドバイザー部門のP&Gマックスファクター統括マネージャー、実森美佐子様から「すばらしい技術・知識を存分に発揮され、感動しました」と高い評価を受けていました。

最激戦区となったヘアスタイリスト部門ではホームのベルエポック美容専門学校の岩井有紀さんが見事なパンクロックをイメージした髪型を仕上げて最優秀賞に輝きました。ヘアスタイリスト部門では岩井さんをはじめ、2位の優秀賞に高野史夏さん、3位の審査員特別賞に木村光希さん、さらに4位の奨励賞に小賀坂蒼さんといずれもベルエポック美容専門学校勢が独占する活躍を見せました。同じく奨励賞に東京ベルエポック美容専門学校の三代翔輝さん割り込み、かろうじて面目を保った形となりました。

井上審査員長「基礎的な技術を大事に」 浮舟総長「驕ることなく謙虚に」

講評を述べる井上陽平審査委員長

講評に立った井上審査員長は、ヘアスタイリスト部門のそれぞれの受賞作品について、いいところ、悪いところを指摘した上で、「今年は全体に参加選手が多かったせいもあるかもしれないが、意欲的な作品が多かったと思います。受賞した5人の作品は甲乙付けがたく、誰が優勝しても不思議ではなく、本当に選考に苦労しました。また入賞しなかった作品にもいいものが多かったのですが、考えたテーマに忠実に作ろうとしすぎてヘアスタイルということを忘れていたのではないかと思われます。ファッションであるということをもっと考えていただきたい。それと基礎技術の中でも基礎的なこと、鋏の使い方であるとか櫛の扱い方といったようなことをもっともっと大事にして下さい」と業界の大先輩としてのアドバイスを行いました。

浮舟総長の講評

また滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は「努力しながらも各校の1次、2次予選で涙を呑んだ大勢の学生さんがいます。皆さんはその悔しさを背負って本大会への出場を決められました。出場決定以後も皆さんは努力を重ねられ、これらの賞を受けられました。しかしそれを驕ることなく謙虚に受け止め、井上先生が仰ったように基本をしっかりと身に付けていただきたい。そして業界に出たときの糧にして下さい」と温かい言葉を贈りました。

学生作品がずらりと並ぶ会場で行われた業界交流会

一方、コンテストの合間を縫って、業界の方々と学生の交流会が決勝に出場できなかった学生の作品展会場で開かれました。あちらこちらで談笑の輪が出来る中、埼玉で美容室を営んでいるという女性経営者は「初めて来させてもらいましたが、学生さんのカットなどの技術は高いし、このままお店で働いてもおかしくないレベルです。これだけの観衆の中で、何より度胸のすごさに驚きました。今日は業界の先生方への挨拶と、学生さんのスカウトを兼ねて来ました。でも東京志向が強いので、埼玉まで来てもらえるか心配です」と話していました。

各賞は次のとおり(敬称略)。

【ヘアスタイリスト部門】

最優秀賞 岩井有紀(ベルエポック美容専門学校)
優秀賞 高野史夏(同)
審査員特別賞 木村光希(同)
奨励賞 小賀坂蒼(同)、三代翔輝(東京ベルエポック美容専門学校)

ヘアスタリスト部門の最優秀賞に輝いたベル美容の岩井有紀さんとモデルさん

最優秀賞の岩井さんの一言
「(最優秀賞が決まった瞬間は)一瞬、15番って誰?て思って、私たちだと分かったときはモデルさんと手に手を取って飛び上がりました。テーマは「パンクロック」。モヒカンラインが気に入っていますが、審査員の先生からは刈り上げラインがボコボコだと指摘を受けました。だって、緊張で指先が震えていたのですから。卒業後は池袋の美容室で働くことが決まっているので、卒業までにもう一度、基礎に挑戦します。将来は母校のベルエポック美容専門学校に戻って先生になりたいなあ」

【エステ部門】

最優秀賞 澤瀬唯(札幌ベルエポック美容専門学校)
優秀賞 中沢楓(同)
審査員特別賞 黒田七海(福岡ベルエポック美容専門学校)

最優秀賞の澤瀬さんの一言
「決勝出場が決まってからは、ほとんど連日夜の11時過ぎまで学校に居残って練習しました。その苦労が報われて、とても嬉しいです。全国展開している大手のエステ会社に就職が決まっているので、もっともっと経験を積んでお客様に喜んでもらえるエステティシャンになりたいと思います!」

【ビューティアドバイザー部門】

最優秀賞 中川佳奈(札幌ベルエポック美容専門学校)
優秀賞 保科裕美(ベルエポック美容専門学校)
審査員特別賞 加藤美咲(札幌ベルエポック美容専門学校)

ビューティアドバイザー部門最優秀賞の札幌ベル美容、中川佳奈さんとモデルさん

最優秀賞の中川さんの一言
「ロールプレイもうまくいっていなかったので賞は無理だと思っていました。ほんとびっくりしました。赤いリップがテーマだったので、講師の先生からも随分、アドバイスをいただきました。モデルさんに合うようにと、ワインレッドの大人っぽい、クールな赤を使ったのが良かったのでしょうか」

コンテストの2日目は11月6日(木)に開催され、ヘアメイク、ブライダルヘアメイク、ネイルの3部門の競技が行われます。

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