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  • 2014年
  • 医療

200社の企業協賛に支えられ厚労省推薦骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」130回目の公演行われる

“血液のガン”と呼ばれた白血病患者の方を一人でも多く救いたい-。

21年前の1994年2月、大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)の学生たちによってスタートした骨髄移植推進キャンペーンミュージカル「明日への扉」。毎年、毎年、学生から学生へバトンを引き継いで9月27日(土)、130回目の公演が大阪市中央区のNHK大阪ホールで行われました。大阪スクールオブミュージック高等専修学校や大阪ダンス&アクターズ専門学校(DA大阪)の学生も加わって、総勢441名の学生がすべて手作りで作り上げた感動の舞台に、第1回公演から欠かさず見続けてきた滋慶学園グループの浮舟邦彦総長をはじめ、高校生から経済界のトップまで満員のミュージカルファンから大きな拍手と歓声が贈られていました。

舞台を終えた学生たちは募金箱を抱えてロビーに立ち、白血病患者にカツラなどを贈るための基金への協力を呼びかけると、感動した大勢のお客様から次々と心のこもった寄付が寄せられました。

舞台はミュージカル「明日への扉」の主役をめぐって激しいライバル争いを繰り広げるなか、主役候補の一人、遥(はるか)がオーディションを前に「慢性骨髄性白血病」に倒れる。そこから友情や恋、嫉妬や憎悪、さらに人間の原罪をテーマに歌や踊りを通して、生きることの素晴らしさを訴えていきます。

すべて学生たちだけで作り上げるミュージカル

学生たちにとってこのミュージカルは授業の一環であり、白血病や骨髄移植のことを特別授業で学びながら、プロのミュージカル公演の練習に匹敵するような過酷な練習を春から連日積み重ねてきました。夏休みもなく、その中で何度も何度もオーディションを繰り返して、まるで舞台とオーバーラップするかのような肉体的、精神的状況の中で配役が決まっていきました。

舞台進行からマネージャー、集客のためのプロモーションやチケット販売、さらには音響、照明、映像、メイクに衣装、そしてビッグバンドやゴスペルアンサンブルの生演奏まですべてこの日の舞台のために、学生たちが作り上げてきました。

現在、日本で骨髄移植を必要としている白血病患者さんは毎年、およそ2000人。骨髄移植が行われる前の1985年に女優、夏目雅子さんが白血病で亡くなったのをきっかけに学生たちがドナー登録の呼びかけを始め、その後スタートさせたのがこのミュージカルです。当時3000人程度だったドナー登録者は骨髄バンクができ、現在44万6000名余に増えました。

舞台を通じて白血病のことや、ドナー登録の必要性を訴えながらも、はちきれるばかりの若さを爆発させる学生たち。クライマックスシーンで歌や踊りを通して生命の大切さ、生きることの素晴らしさを表現する精一杯の演技に、スタンディングオベーションの歓声が飛び、何度も何度もカーテンコールが繰り返されました。

初めてのミュージカルだったので一生忘れられない

この日、初演で主役、遥(はるか)役を見事に演じきった藤井愛美さんは大阪ダンス&アクターズ専門学校ダンス&ヴォーカルコースの1年生。小学1年生の時からクラッシクバレエを習ってきたという藤井さんは、終演後、「昨年、高校生のときにこのミュージカルを見て言い知れぬ感動を受けました。何がなんでもこの舞台に立ちたいと入学して、何度も挫折しそうになりながら、日々の練習を積み重ねてきて、この役を掴み取ることができました。先輩や仲間、先生のおかげです。今日はその練習の成果をすべてぶつけることができました。初めてのミュージカルだったので一生忘れられないと思います」と興奮冷めやらぬ様子で語ってくれました。

この日学生たちが集めた募金は「公益財団法人日本骨髄バンク」とともに「財団法人夏目雅子ひまわり基金」に寄贈されることになっています。終演後、故夏目雅子さんのお兄さんの小達一雄・同基金代表事務局長が東京からかけつけ、ドナー登録を訴えるとともに、学生たちに感謝の言葉を伝えました。 皆さま、ご来場ありがとうございました。

《主催》 滋慶学園COMグループ
《推薦》 厚生労働省
《後援》 財団法人夏目雅子ひまわり基金
公益財団法人日本骨髄バンク
大阪府教育委員会(大阪公演)
大阪市教育委員会(大阪公演)
ほか
《特別協賛》 青山商事株式会社「洋服の青山」
大塚製薬株式会社
公益財団法人オリックス宮内財団
株式会社学生情報センター
コカ・コーラウエスト株式会社
《広告協賛》 46社
《地域協賛》 144社

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